妊娠されて、赤ちゃんを育まれていく一方で、出産時の痛みへの不安を抱えられる方や、以前の出産が痛みでトラウマになっている方も多いのではないでしょうか。そんな不安なお気持ちを緩和できるように、当院では、無痛分娩での出産が可能な体制を整えております。
当院では、安全管理上なるべくスタッフの多い日中に分娩が進行するように、あらかじめ無痛分娩をする日にちを決めて分娩を誘発する計画分娩を行っております。お母さんの意識もしっかりと保たれつつ、ご自身でいきむこともできます。
産科麻酔科医が常駐
当院は厚生労働省により麻酔科標榜を許可された数少ない産婦人科クリニックであり、産科麻酔を専門とした麻酔科専門医の医師が常駐しております。
麻酔科医・産科医・助産師が連携して、より安心・安全な無痛分娩が提供できる環境を整えております。
日本ではまだ無痛分娩の麻酔を産科医が担うことも多い中、当院では麻酔科のライセンスを持った医師が中心となり、無痛分娩の麻酔を24時間365日提供できる体制をとっています。
麻酔方法について
無痛分娩の方法の中で、世界的に最も主流な方法が硬膜外麻酔による無痛分娩です。
脊椎を包む硬膜の外側にカテーテルで麻酔薬を注入し、脊髄からの痛みの情報を脳に伝えなくすることで陣痛の痛みを緩和・和らげます。
現在国内でも硬膜外麻酔による無痛分娩を行っている病院やクリニックがほとんどですが、当院では最新の医学的見地に基づき、硬膜外麻酔に加え、脊髄クモ膜下・硬膜外併用麻酔(CSEA)や硬膜穿刺硬膜外鎮痛(DPE)による麻酔方法を用います。これにより硬膜外麻酔単独では従来30分程度の時間を要すところ、5-10分程度の短時間で有効な麻酔効果を得ることができます。わずか20分の差と思われるかもしれませんが、陣痛がきて子宮口がほとんど全開して入院する患者さんや、急激に分娩が進行する経産婦さんなどでは、硬膜外麻酔単独では鎮痛効果が間に合わないこともしばしばあります。当院では少しでも早く痛みを取り除くために、上記の麻酔方法を組み合わせて、患者さん一人一人に合ったオーダーメイドの麻酔をご提供しております。
お申し込み方法
安全な無痛分娩を行うために、予約人数を出産予定の週ごとに制限させていただいております。分娩予約をされた方から順にお申し込みが可能です。
無痛分娩費用:事前申し込みされている方は10万円、事前申し込みがなく、陣痛がきてから申し込みされる方、または計画分娩の前に破水や陣痛がきてしまい、夜間に入院となり無痛分娩を開始される方は12万円をいただいております。この中には無痛分娩に使用する特殊な針や麻酔薬の料金も全て含まれています。
★無痛分娩希望の方は、妊娠34週までに無痛分娩教室の受講が必要です。日時については受付にお問い合わせください。
当院は無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)へ参画しています。