内容
子宮頸部細胞診
腟を腟鏡で広げ奥にある子宮頸部から細胞をプラスチックの器具やブラシなどでこすり取り、がんや異形成の細胞がないかを顕微鏡で調べます。
- 検査時間:約5分
- 検査結果:約1週間でお伝えさせていただきます。
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子宮がん検診
Uterine Cancer Screening
Uterine Cancer Screening
子宮がんにはがんのできる場所によって2種類あり、子宮頚部にできる子宮頸がんと、子宮体部にできる子宮体がんがあります。子宮がん検診とは、女性特有のがんである子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)のリスクの早期発見を目的に行う検診です。
子宮頸がんは、子宮の入口の部分である「子宮頸部」から発生する女性特有のがんです。
子宮頸がんは、以前は40歳~50歳代の女性に多く見られましたが、最近では20代〜30代の女性も罹患することが増えております。
原因の多くがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染とされています。このウイルスは性的接触によって子宮頸部に感染しますが、ほとんどの場合が一過性のもので免疫の力で排除されます。しかし、一部で感染が持続することがあり、さらにその中の一部から異形成とよばれる前がん病変を経て、子宮頸がんが発症します。
子宮頸がんは、早期に発見すれば治癒率も高く、また子宮を温存できる可能性が十分にあります。しかし、進行すると再発率や死亡率が高くなり、子宮全摘出や抗がん剤治療、放射線治療などの大がかりな治療が必要になるため、早期発見かが極めて重要です。
腟を腟鏡で広げ奥にある子宮頸部から細胞をプラスチックの器具やブラシなどでこすり取り、がんや異形成の細胞がないかを顕微鏡で調べます。
子宮体がんとは、子宮の内側(赤ちゃんが発育する部位)である「子宮体部」から発生するがんで、子宮内膜から発生することから、「子宮内膜がん」とも呼ばれます。
子宮体がんの発症には、多くの場合、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンが関係しています。エストロゲンは子宮内膜を増殖させ、一方プロゲステロンはそれを抑制する働きがあり、この2つのホルモンがバランスをとることで月経を起こし、子宮内膜の状態を維持しています。しかしそのバランスが崩れ、エストロゲンが過剰になると子宮内膜が増殖し、子宮内膜増殖症という前段階を経て、子宮体がんが発生するといわれています(一部にはエストロゲンが関与しないタイプの子宮体がんもあります)。エストロゲンが過剰になりやすい状況として、肥満や月経不順、エストロゲンのみのホルモン治療を受けている方、出産歴がない方などが挙げられます。年齢的には40代〜60代に多くみられ、特に閉経後の女性が注意しなければならない病気です。
自覚症状として多くみられるのが、不正性器出血です。特に閉経後に不正性器出血などがある場合は早めの受診をお勧めします。
子宮体部に細い棒状の器具を挿入し、細胞を採取してがんの疑いがあるかどうかを確認します。さらに、疑わしい部分があれば、子宮内膜の組織を採取して診断をする「子宮内膜組織診」を行います。
★20歳以上で名古屋市に住民票がある方は、2年に1回自己負担金500円で子宮がん検診が受けられます。名古屋市から配布された無料クーポン券がある場合も使用できます。